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コンピュータ科1年生を対象に、トレンドマイクロ株式会社に所属するサイバーセキュリティアナリストの林 憲明 氏を講師としてお迎えし、特別授業を実施しました。
授業の前半では、講師ご自身の仕事内容をはじめ、世界中で起きているサイバー犯罪の現状や、サイバーセキュリティの分野で大切にされている考え方についてお話しいただきました。

トレンドマイクロは、日本で生まれ、世界中のデジタル情報を守っているセキュリティ企業です。
講師の仕事は、特定の製品や担当分野だけに限られず、「前例がない」「誰が対応すべきかわからない」といった問題が起きたときに、状況に応じて動き、解決へ導く役割を担っています。その働き方は「アメーバのように動き回る仕事」と表現され、変化の速い現代社会ならではの仕事のスタイルとして紹介されました。
また、解析の対象はサーバやクラウド、スマートフォンだけでなく、車やゲーム機、無線通信機器など、インターネットにつながるあらゆるデバイスに広がっていることも説明されました。
サイバー犯罪の多くは、お金を目的とした組織的な活動であり、犯罪者を「すごい技術を持った存在」として見るのではなく、「ビジネスとして犯罪を行う集団」として冷静に捉える視点が重要であることも印象的なポイントでした。
後半では、講義内容をより身近に感じるため、「セキュリティ専門家 人狼」というカードゲームに挑戦しました。
このゲームは、企業内で起きたサイバー事件をテーマに、守る側(セキュリティ担当者)と攻撃者(汚職者)に分かれ、限られた情報と話し合いを通して真実を見極めていく心理戦です。


学生たちはそれぞれの役割を演じながら、「誰の話を信じるべきか」、「情報をどう集め、どう整理するか」、「思い込みや感情が判断にどう影響するか」といった、実際のセキュリティ現場にも通じる難しさを体験しました。
この体験を通して、サイバーセキュリティの仕事には技術力だけでなく、コミュニケーション力や観察力、論理的に考える力、そしてチームで連携する力が欠かせないことを学びました。
最後に講師からは、「学生のうちは用意されたカリキュラムに沿って学べばよいが、社会に出ると『何が課題なのか』『自分は何をすべきか』を自ら考え続ける力が求められる」というメッセージが贈られました。
今回の特別授業は、サイバーセキュリティの最前線を知るだけでなく、社会で働くことの本質や、自分で考え行動することの大切さを実感できる貴重な機会となりました。
今後も本校では、実社会とつながる学びを通して、変化の激しい時代を生き抜く力を育てていきます。
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